2021年4月、巨大な子宮筋腫ができ52歳で腹腔鏡手術(子宮全摘)をしました。 備忘録的にその時の様子をブログに残したいと思います。
この記事では手術当日の1日の流れを書いていきます。
- 1. 手術当日の1日の流れ
- 1.1. 手術日の午前中
- 1.1.1. 5時ごろ:目覚めて洗面
- 1.1.2. 6時ごろ:検温・血圧測定、浣腸
- 1.1.3. 6時30分ごろ:術前補水食、着替え
- 1.1.4. 7時ごろ:点滴
- 1.1.5. 8時ごろ:家族(夫)がくる
- 1.1.6. 9時前:手術室に移動
- 1.1.7. 手術台に乗って足の位置決め
- 1.1.8. 機械類が身体につけられる
- 1.1.9. 硬膜外麻酔
- 1.1.10. 全身麻酔
- 1.2. 手術日の午後
- 1.2.1. 麻酔から覚める
- 1.2.2. 15時ごろ:回復室
- 1.2.3. たびたび看護師さんが訪れる
- 1.2.4. 夕方:先生の説明
- 1.3. 手術日の夜
- 1.3.1. 19時ごろ:お水飲める
- 1.3.2. 断続的な睡眠、寝返りがうてる(想定外)
- 1.3.3. 眠剤をもらい眠れたが…
- 1.3.4. 長すぎる夜
- 2. まとめ
手術当日の1日の流れ
メモが不十分で書きもれや、あやふやな部分ががあるかと思いますが、一個人の覚え書き程度と捉えていただけると幸いです。
手術日の午前中

朝一の手術なので、バタバタしている間に手術の時間になります。
5時ごろ:目覚めて洗面
前日早めに眠ったせいか、5時ごろに目が覚めて洗面を済ませました。
歯磨き、うがい、洗顔はオッケーですが、水分をとってよいのは6時までです。
当日はもちろんノーメイクです。
6時ごろ:検温・血圧測定、浣腸
前日は熱があって気になっていましたが、この日は平熱だったのでホッとしました。
ベッドに横になって、看護師さんに浣腸をしてもらいます。
しばらく時間おくように言われてもトイレ直行です。(看護師さんがすぐに部屋から出ていってくれる気遣いがありがたい)
こんなに即トイレに行っても大丈夫かしら?と思いましたが、手術までに数回トイレに行ったので、だいぶんお腹の中は空っぽになった気がします。
6時30分ごろ:術前補水食、着替え
術前補水食(アルジネードウォーター)2本が出されるので7時までに飲みます。
スポーツドリンクみたいな味で、私は飲みやすかったです。
これのおかげで術後、のどがかわいて仕方がないといったストレスはかなり軽減されたと思います。

10年前の子宮筋腫の手術の際は前日の夜から水分がとれず、結果的に手術翌日の朝まで絶飲食でトラウマ級に辛かったです。
近年は絶飲食ストレスを軽減させる考えが推奨されているらしいです。
その後、手術着の上にベストを着て、血栓予防ストッキングもはきます。(下着はショーツのみ)着替えを済ませて待機します。
7時ごろ:点滴
看護師さんに点滴をしてもらいます。
これ以降トイレなど、点滴をぶら下げたままガラガラ〜っと移動します。
このくらいの時間に先生が来られたような気がしますが、ちょっと記憶が曖昧です。
8時ごろ:家族(夫)がくる
朝早くに遠くから来てくれ、顔を見れてホッとします。
9時前:手術室に移動
看護師さんが呼びに来られ、点滴をぶら下げて手術室がある階に移動します。
しばらく手術室前の椅子で待機した後、夫に見送られながら手術室に入ります。(夫は病室で待機)
手術室に入るときに本人確認があり、手術用のキャップをかぶります。
手術室に入ると先生方、看護師、麻酔医などたくさんの人がいて、あいさつをしながら手術台に誘導されます。
手術台に乗ったタイミングだったと思うのですが、看護師さんに「これからどんな手術を受けますか?」みたいなことを聞かれ、突然のことでドギマギしながら答えました。
(間違いがないように、要所要所確認があります)
手術台に乗って足の位置決め
手術台に乗った後、私が前年に股関節の手術をしていたので、どの程度の開脚なら無理がないのかをテストしました。
なかなか先生が納得できるポジションにならず、その間パンツのまま開脚して恥ずかしかったです。通常の場合はスムーズにいくのだと思います。
機械類が身体につけられる
血圧計、パルスオキシメーター(血中酸素濃度を測定)、心電図などなど…次々に取りつけられながら、身体の消毒もおこなわれます。
硬膜外麻酔
術中・術後の痛みを軽減する局所麻酔、硬膜外麻酔をします。
横向きで身体を丸めて背中に細い管(カテーテル)を通すのですが、想像以上に時間もかかって痛かったので動揺しました。
最終的に痛みはなくなりました。
全身麻酔
台に足を乗せてから、全身麻酔をします。
酸素マスクを当てられ、点滴からお薬が流れてきます。
いつもはシューっという音とともにマスクが視界に入ったくらいで意識がなくなるのですが、今回は少しの間意識があって「あれ?あれ?」とあせっている間に意識がなくなりました。
手術日の午後

午後は無事に手術も終わって、家族とも話せるし、しんどいながら安堵感があります。
麻酔から覚める
時間は定かではないですが、手術室で麻酔がさめ、先生や看護師さんの会話が聞こえてきたのはおぼえています。
記憶が曖昧ですが、下着や寝間着を着せてもらってから回復室に運ばれたような…。
15時ごろ:回復室
回復室に着き、夫と会話したのが15時過ぎごろだそうです。
手術は5時間以上かかったのだと思います。
左の卵巣がチョコレート嚢腫で、それも取ったと説明を受けたそうです。
夫が取ったものを見たのですが、あまりの量にビックリしていました。
想像を上回るボリュームだったそう。
スマホで撮影してくれていたのですが、さすがにすぐに見る勇気はなかったです。
しばらく夫と会話しながら、段々と「いてて、いてて」と声が出るくらいお腹が痛くなってきました。
追加で痛み止めを流すスイッチ(硬膜外麻酔の管から流れます)を押しても痛みは変わらず、看護師さんに伝えてお薬を変えてもらいました。その後、痛みはおさまりました。
もし痛みや異変があるなら、遠慮せずすぐに看護師さんに伝えた方がいいと思います。
あと困ったのが、全身麻酔ののどに通すチューブのせいか、めちゃくちゃ痰がからんでティッシュがものすごい勢いでなくなりました。
その後しばらく夫が付き添ってくれていましたが、徐々に眠くなってきたので帰ってもらいました。夫も朝早く来て、長時間待たされ疲れたと思います。

付き添いの人が帰るまでに、スマホなど必要そうなものを回復室に持ってきてもらった方がいいと思います。
手術日はしんどくてほとんど眠れないし、スマホを見ると気がまぎれました。
術後いろんなものが身体につながっているのですが、酸素マスク、心電図、お腹の管(ドレーン)、点滴、尿の管、血栓予防のエアマッサージ器がつながっていたようです。(資料を確認しました)
たびたび看護師さんが訪れる
回復室に来てからは、たびたび看護師さんが来られて、バイタル(心拍数・呼吸・血圧・体温)をとり、点滴を取り替えたり、管から排出されたものを捨てたり、必要なお世話をしてくれます。
夕方:先生の説明
夕方くらいだと思うのですが、先生方が来られました。
主治医の先生は相当ぐったりしていて「大きかったです」とため息をついて、「チョコレート嚢腫ありました」とだけ言って、去っていかれました。
手術日の夜

手術後なのでまとまって眠れず、なかなか朝が来ないのがツライですね。
19時ごろ:お水飲める
お水を飲んでいい時間になり、看護師さんがフタ・ストローつきのプラカップに入ったお水を持ってきてくださいました。
ピンクのうがい受けに入れてあるので、枕元においていても倒れず、曲がるストローなので寝たまま飲めます。
術後は喉がかわいて辛いだろうと覚悟していましたが、朝飲んだアルジネードウォーターのおかげでほとんど喉のかわきはありませんでした。
断続的な睡眠、寝返りがうてる(想定外)
ウトウトしてしばらく眠っては、看護師さんが来られて目が覚めるを繰り返しました。
以前、腹腔鏡下で子宮筋腫核出術をしたときは、痛くて寝返りがうてず腰が痛くて辛かったのですが、今回は寝返りがうてました。
寝間着とシーツの滑りを利用して、なんとか寝返りがうてたので本当に嬉しかった。
ただ、いろんな管やエアマッサージ器がつながっているのでほんの少し身体をずらす程度です。
それでも腰が痛くてたまらないということはありませんでした。

今回までに3回手術したのですが、術後は身動きがとれず腰が痛くて痛くてとても辛い思いをしました。
今回は寝返りもうてたし、いろんな点で術後のストレスが少なかったと思います。
眠剤をもらい眠れたが…
夜になると眠れないことにあせってきて、余計に眠れず眠剤をもらいました。
それから1時間くらいは続けて眠れるようになったのですが、どうやら睡眠に入ると血中酸素濃度が下がるらしく看護師さんが気にされてました。
タオルで枕の高さを調整してくれたりしたのですが、最終的に酸素マスクをつけられてしまいました。
長すぎる夜
夜通し物音がするなか、眠っては目覚めるの繰り返しで時間が過ぎるのがめちゃくちゃ遅かったです。
スマホを見てもなかなか集中できませんでしたが、時間を見ることで「あと◯時間で朝だ〜」と、少し気持ちが紛れました。
まとめ
手術前から、術後は『のどがカラカラでツライんだろうな』とか『身動きがとれなくてめちゃ腰が痛いんだろうな』と想像してはブルーになっていましたが、想像していたよりずっと楽なのがウレシイ誤算でした。
紹介元のクリニックの先生が腹腔鏡下術にこだわってこちらの先生を紹介してくださったことに感謝です。
もちろん手術に携ってくださった先生方や入院中お世話してくださった看護師さんにはめちゃくちゃ感謝です!

さすがに当日はそんなことを意識する余裕はなかったのですが、振り返ってみるとじわじわと感謝がこみ上げてきますね。